涙が流れてくると

 

午後に、夕方に、夜に、涙が流れて止まらない。

一緒にいないことが、どうやったって、しょうがないと思えない。

何も考えてなくても、涙が流れてきちゃう。

涙がでてくると、いろんなこと考え始めちゃう。

こんなに小さくてかわいい大好きなうちのこを。手放してしまったんだ。助けられなかった。

私を頼っていたのに。私が手を離したようなものだ。手放したくなんてなかったのに。

 

どうして、病院に行ってみる?って思わなかったのか。どうして、様子みてしまったのか。どうして、ギリギリまで吐いたりしなかったのか。

うちのこ、強すぎるよ。

 

思い起こせば、2月に椅子から落ちたりしてた、2回くらい。テーブルに前足かけようとして、私にねぇねぇとしようとして。

足元見てなくて踏み外したとしか思わなかった。椅子とテーブルがいつもより離れてたかな?としか。頭打たなくてよかった!って言ってた。

今思えば、踏み外す前に、よろけてたのかも。踏ん張りがきかなかったのかも。

体調悪かった前提で考えると、「あれは体調悪いからだったのか」っていうことが、ちょこちょこあって。

大好きで毎日そばで見ていたから、あれも?あれも?と思い出すんだけど。

ああ、よく見ていたのにな。

 

1月の後半に、その座り方で良いの?って何回か言ってた。座り直しを、あんまりしなくなってたな。

1月末に、べったりくっついてて、かわいいねえ甘えんぼさんだなあって言ってたな。

2月に、お水を飲みにいって歩いてるうちのこの動画があって。ご飯は食べないの?お皿はなめるの?かわいいなあ!って、私、笑ってた。お皿なめるってことは食欲ないわけじゃないねって言ってた。食欲があるなら大丈夫かって、思ってたんだ。私、最低だ。

「この時って具合悪い時か」っていう目で見てたら、一歩目よろけてる。

大変だ!って思わなきゃいけなかったんだ。

一歩目だけで、そのあとはヨロヨロしてないしって言ってた。

うちのこ、足腰しっかりしてるから、踏ん張れてたんだ。きっと頑張れちゃってたんだ。

 

身体は、健康そのものだったんだよ。からだはまだ衰えてなかったんだよね。

老犬老犬って言われるから、おばあちゃんになってきたのかなって思っちゃってた。赤ちゃん返りかなって話してた。

 

うちのこいろんなこと理解してたのに。

日本語しゃべれてたらよかったよね。しゃべれなくてつらかったよね。

 

厄払いなんて行ってる場合じゃなかった。

いつだって、お願いするのはうちのこの健康と幸せ、ずっと一緒にいられますように。

厄払いなんかより、病院に行くべきだった。

 

年末に病院に行って、健康だ!長生きだ!って浮かれて年を越したのに。ペットドックやったばかりだったのに。

どうしたらよかったのか。

なんでこうなったのか。

理解できないまま。

ただただ、ちょっとのことでもなんでもないと思っても病院に行っていればよかったと。

病院は遊びに行くところだと認識していたらよかったと。

結局たどりつくのはそこ。