2024年3月21日18:30、最愛のうちのこが息を引き取りました。
15歳9ヶ月だったけど、老犬だからとは思っていません。
肉球が敏感になっていたけど、足の裏が痛くなければ、まだまだ走れるなっていうくらい元気で健康な身体でした。
ヘルニアの疑いがありましたが、痛がる様子はなく、段差もトントン上り下りできる丈夫な足腰でした。
ずっと付き合ってきたALP,ALT高めの数値も、11月のペットドックで正常値の判定になって、他の数値も軒並み正常値でした。
持病や常用薬もありません。
これは間違いなく長生きするねって喜んでいた矢先でした。
様子がおかしく感じ、病院に連れて行きました。
点滴と検査では改善がみられず、細菌感染による腹膜炎の疑いと診断されて。
救急病院に転院し、試験開腹手術に至り、2週間後に一度退院したものの、様子が良くなく再入院、その後、急変、敗血症?、回復が見込めない状態になり、おうちに連れて帰り、息を引き取りました。
昨日、葬儀をして、あんなに愛でていた身体が、たくさん撫でていた頭が、いつも見つめ合っていたお目目が、私の全てが、この世からなくなってしまいました。
喪失感しかありません。
なぜという気持ちしかありません。
細菌は、ノカルジアの疑いとのことでした。はっきりと断定まではできないと。
ノカルジア症の腹膜炎は、とてもめずらしいものだそうで、先生も驚いていました。
症例が少ないので、調べても調べても、簡単なことしか書いておらず、詳しい内容がわかりません。
病理の結果も、ノカルジア属としか出てこず、ノカルジア属の中のどの細菌か特定もできないまま。
感染源や病巣も不明のままです。
転院したあの日から、腹膜炎とはなんなのか?細菌性と分かった日から、細菌性腹膜炎とは?ノカルジアとわかった日からは、ノカルジア症とは?手術後には、一進一退する血液検査の項目を調べて、毎日毎日とにかく調べて。
ノカルジアが稀なので、専門的な文献なんかも読みあさる日々。
それでも、何も何もわかりません。なぜ、という気持ちがふくらむばかり。
ただただ、うちのこは頑張ってくれていました。
明日に尿が出なければ、と言われたあとに尿は出たし、次はクレアチニンが、次はアルブミンが、カリウムが、クロールが、と心配な数値をひとつずつクリアしていき、その度に一喜一憂して、頑張ったね、頑張れって。
あの小さな身体で、大手術を乗り越えて、酸素室から一般病棟に移動して、一度退院もしたんだもの。すごいよ。めちゃくちゃ頑張ったね。
まだ生きていたかったはず。まだ一緒にいたかったはず。おうちが大好きだったし。一緒にお出かけするのも大好きだったし。もうすぐ春になるのを楽しみにしていたのに。
なぜ、という気持ちが拭えません。
葬儀を終えた今も、気持ちが落ち着くことはなく、ノカルジアを調べ続け、どうにか助けることはできなかったのかと、自問自答を繰り返しています。